ブレインサイエンスの研究領域

ブレインサイエンス研究(細胞レベル)神経物理科学グループになります。
コンセプトは”工学的視点からの生命科学”です。

ラット海馬分散培養系
+細胞外電位多点計測

生きている神経細胞を脳から取り出して培養し、培養皿の上でもう一度神経ネットワークを再編させます。
こうしてできあがった半人工の神経回路網がどのような情報処理を行っているかを解明し、新しい知能情報処理を考えます。

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この培養皿の底面には神経細胞の電気活動を検出する電極が多数設置されており、64点から複数の神経細胞の電気活動を計測することができます。この多点計測を元に、神経ネットワークの情報処理を推定します。


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この培養系には、信号処理の中心を担う神経細胞とそのサポートを行うグリア細胞と、大雑把に分けて2種類の細胞が存在します。この写真は免疫組織化学染色により、グリア細胞を赤で、神経細胞の核を緑に染め分けたものです。沢山の細胞が複雑に絡み合ってネットワークを作っている様子が分かります。

神経ネットワークの形成と電気活動の発展

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↑この電圧波形は上から、培養34日目、37日目、44日目の神経信号です。37日目の激しい活動が神経ネットワークの構造を自動調整していると思われる活動です。

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培養した神経細胞は外部から何も情報を与えなくとも細胞同士のやりとりのみで、ネットワークを自動的に調整し、神経活動を複雑なものにしていきます。
その背景には、ネットワークの構造の調節と、接続した各神経同士の信号伝達強度の調整があるようです。

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